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2010年6月26日 (土)

写真集「犬と、いのち 」

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文章とモノクロ写真の半々で 綴る殺処分を巡るヴィジュアルブック。「犬と、いのち」を借りて読みました

冒頭は 決まった曜日に回収に来る、捨て犬収集車からドキュメントは始まる

理由

猟犬を捨てる人が言う。 「猟期になったら、新しい犬を飼う」

番犬を捨てる人が言う。 「声が大きくてうるさい」

子犬を捨てる人が言う。 「また産まれてしまった」

若い犬を捨てる人が言う。 「咬みついた」

純血種を捨てる人が言う。 「違う種類を飼いたい」

具合の悪そうな犬を捨てる人が言う。 「病気になった」

そして、老犬を捨てる人が言った。 「年をとった」

このどこに、いのちを遺棄する「当たり前の理由」が潜んでいるのだろうか。

猟犬は、次の猟期まで一緒に暮せないのか?
番犬として飼ったなら、大きな声で異常を知らせるのが目的だろうに。
不妊去勢手術を受けさせれば、数は増えない。
咬みつく犬には理由があり、それを探れば対処できる。
犬は流行の商品ではない。
そして、生き物は病気になり、必ず老いるということは、
犬を飼い始める前からわかっていたはず。

けれど、わたしからの問いかけには、曖昧な、面倒そうな、不愉快そうな、乾いた笑みが返ってきただけ。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

6番目の部屋

そこにいる君達の鋭い感覚は、
翌朝に起きる出来事を察知していると思う。

いっそ怒りを込めて哮(たけ)ればいいのに。
憎悪と犬歯を剥き出しにして、つらい、悲しい、ひどい、寂しいと、
大声で訴えたらいいのに。

人間なんて大嫌いだと、決して信じたりしないと、許さないと、
全身で責めたててくれたらいいのに。

…けれども君たちは、この瞬間にもゆったり尾を振ってわたしに近づく。
胸が痛くなるほど穏やかな表情で、真っすぐにわたしを見る。
森の奥にある湖のように澄んだ瞳が、わたしを裁く。

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この本で初めて見たのが、幼い子犬達用の箱型に区切られた処分機

>幼い個体は呼吸が浅く、成犬と同じ処分機では致死まで時間を要して苦しみが長引くので、本書に写真が掲載された自治体では、専用の簡易処分機を使用しています。
(あとがきより)

という事は、
大多数の自治体では 子犬達はそういう状態という事なんですね。

集合住宅のように並んだ、アクリルケースの箱の中で二匹分づつ入れられて、こちらをキョトんと眺めている様子は…ペットショップに陳列されている犬達と 同じ光景に見えました。

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そして AERA ’10年6月21日号 犬に優しい自治体はどこか 47都道府県・59都市ランキングより部分抜粋。

約85%の自治体が、安楽死ではなく、二酸化炭素ガス注入による窒息死

二酸化炭素には鎮静作用や麻酔作用があるが、処分機内が一定の濃度に達して犬が意識を失うまでは、息苦しさから苦悶する状態が続く。(呼吸数が少ない犬は長時間)

そうした状況に目をつぶれず 山口県下関市では03年度から開発を始め、1億円以上を費やして殺処分機を作り上げた。
まず濃度15%の吸入麻酔剤が殺処分機の中に充満する。犬達は1分30秒で酩酊状態に入り、すぐに意識を失って睡眠状態となる。酸素濃度が18%に保たれており、窒息死することはない。約30分かけて心肺停止に至り、本当の安楽死が訪れる

獣医師でもある女性職員は監視モニターごしに殺処分の様子を見守りながら、こう話す。
「精神的な苦痛を取り除いてあげることはできません。だから、肉体的な苦痛だけでもなくしてあげたかったのです。」

大阪府は、09年度から獣医師が麻酔薬を注射する方法に切り替えている。現時点では、「試験実施」だが、「より安楽死に近い方法を検討した結果です。ただ、一匹づつ自らの手で殺すこの方法は職員の精神的負担も大きい」(大阪府)

犬たちをおくる日の舞台となった愛媛県動物愛護センター松山市中心部から車で40分ほどの山あいにある。交通の便がいいとはいえないこの場所に、年間2万人あまりが訪れる。

「日本一の愛護センターにする」そんな決意を抱いた岩崎靖さんが06年に赴任してきたのがきっかけだ。獣医師でもある岩崎さんは、初任地が保健所だった。当時は県内に散らばる各保健所で、獣医師たちが薬剤注射による殺処分を行っていた。1週間ほどの保管期間があると捨てられた犬たちもよくなついてくる。だがその犬を、自らの手で殺さなければならない。そんなつらい経験が、原動力になっている。岩崎さんはいう。

「センターがやっていることを隠すから現実が伝わらない。隠さなければ、県民が現実を知り、変わってくれるはずです」

殺処分の現場も公開

徹底した情報公開で、日々の業務内容をすべてオープンにした。多くの自治体が隠したがる殺処分機も公開し、殺処分され、焼かれた犬たちの灰になった骨まで見学させる。殺処分の様子を見て気を失う人もいる。捨てられた犬たちを見て、その場から一歩も動けなくなる人もいる。だが現実を知った人たちの中に、一匹でも多くの命を救おうという思いが芽生えるという。

愛媛県では08年ごろから目に見えて捨て犬の数が減りはじめた。
同時に、里親になってくれる人が増え始めている。

…という訳で、いつでも里親募集中です

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コメント

猟犬でしたっけ?足を折って山に捨ててくるんだとか…
沖縄の保健所で、猫もこんな感じの個別の小さい箱に入れられてるのを見ました。。

投稿: chill | 2010年6月30日 (水) 04時02分

CHILLさん
ああ…何か聞いたことあります
酷い話ですよね…(´;ω;`)E:sign03]
保健所…?動物愛護センターのことかな
処分風景を見学されたんですかCHILLさん。
愛媛県の愛護センター見学に行きたいな~と思いました。
でもまだ近所のセンターさえも行っていないので、行かなくては…

投稿: Natsumi | 2010年6月30日 (水) 14時36分

あ、いえ!沖縄で猫カフェをされてる方のブログで、写真を見ただけでした…
自分も保健所(センター??)行ったことありません。。

投稿: chill | 2010年7月 1日 (木) 00時24分

殺すことに莫大なお金をつぎこむ・・・
とても悲しい現実だよね。
子猫殺処分機なんてあるんだね。。知らなかった。

人間の都合でかんたんに”捨てる”なんて考えられないけど・・・
”捨てる”ことにつながる犬猫の問題行動って
生後すぐに親から引き離されたり、
すぐ売られてしまったりするからなんだろうね。

投稿: yuki | 2010年7月 2日 (金) 21時37分

>chillさん
猫用の殺処分の小箱なのかな?悲しいね。
ネットで沖縄行ったんだね(笑)

投稿: Natsumi | 2010年7月 3日 (土) 18時00分

>YUKIちゃん
そうだね~。でも殺処分しなきゃいけないのなら…、
この山口県のところに、全国から送って欲しいと思うよでも送る途中で苦痛かぁ

うん、悪徳ブリーダーの元で母親が産むマシーンと化されていたりね
最近隣の家に、新しい小型犬が飼われてて、むっちゃ自分家入る時に、
ワンワンワンワンワン…!!!吼えられるよ情緒不安定だな…と思う。
どうせペットショップから買ってきたんだろうなぁって。

昔は犬嫌いだったのだけど(猫派だし。吼える声とかさ)吼えるのには、理由があるって知ったから。
寂しいならもう一匹買ってあげればいいし、主人の愛情が足りないのかもしれないし。
出身に問題があって心に傷があるからかもしれないとか。
犬が悪いんじゃなくて、全ては人間の問題だなって「ペット虐待列島」とか読んで知ったから。

「犬と猫と人間と」の特典映像良かったよ…!!それだけで何か感動しちゃった
そしてやっぱり監督は可愛いよ~(笑)

投稿: Natsumi | 2010年7月 3日 (土) 18時11分

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