写真集「犬と、いのち 」
文章とモノクロ写真の半々で
綴る
殺処分を巡るヴィジュアルブック。「犬と、いのち」を借りて読みました
冒頭は
決まった曜日に回収に来る、捨て犬収集車からドキュメントは始まる![]()
理由
猟犬を捨てる人が言う。 「猟期になったら、新しい犬を飼う」
番犬を捨てる人が言う。 「声が大きくてうるさい」
子犬を捨てる人が言う。 「また産まれてしまった」
若い犬を捨てる人が言う。 「咬みついた」
純血種を捨てる人が言う。 「違う種類を飼いたい」
具合の悪そうな犬を捨てる人が言う。 「病気になった」
そして、老犬を捨てる人が言った。 「年をとった」
このどこに、いのちを遺棄する「当たり前の理由」が潜んでいるのだろうか。
猟犬は、次の猟期まで一緒に暮せないのか?
番犬として飼ったなら、大きな声で異常を知らせるのが目的だろうに。
不妊去勢手術を受けさせれば、数は増えない。
咬みつく犬には理由があり、それを探れば対処できる。
犬は流行の商品ではない。
そして、生き物は病気になり、必ず老いるということは、
犬を飼い始める前からわかっていたはず。けれど、わたしからの問いかけには、曖昧な、面倒そうな、不愉快そうな、乾いた笑みが返ってきただけ。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
6番目の部屋
そこにいる君達の鋭い感覚は、
翌朝に起きる出来事を察知していると思う。いっそ怒りを込めて哮(たけ)ればいいのに。
憎悪と犬歯を剥き出しにして、つらい、悲しい、ひどい、寂しいと、
大声で訴えたらいいのに。人間なんて大嫌いだと、決して信じたりしないと、許さないと、
全身で責めたててくれたらいいのに。…けれども君たちは、この瞬間にもゆったり尾を振ってわたしに近づく。
胸が痛くなるほど穏やかな表情で、真っすぐにわたしを見る。
森の奥にある湖のように澄んだ瞳が、わたしを裁く。
この本で
初めて見たのが
、幼い子犬達用の箱型に区切られた処分機![]()
>幼い個体は呼吸が浅く、成犬と同じ処分機では致死まで時間を要して苦しみが長引くので、本書に写真が掲載された自治体では、専用の簡易処分機を使用しています。
(あとがきより)
という事は、
大多数の自治体では
子犬達はそういう状態という事なんですね。
集合住宅のように並んだ、アクリルケースの箱の中で
二匹分づつ入れられて、こちらをキョトんと眺めている様子は…
ペットショップに陳列されている犬達と 同じ光景に見えました。
そして
AERA
’10年6月21日号 「犬に優しい自治体はどこか 47都道府県・59都市ランキング」より
部分抜粋。
今 約85%の自治体が、安楽死ではなく、二酸化炭素ガス注入による窒息死。
二酸化炭素には鎮静作用や麻酔作用があるが、処分機内が一定の濃度に達して犬が意識を失うまでは、息苦しさから苦悶する状態が続く。(呼吸数が少ない犬は
長時間)
そうした状況に目をつぶれず
山口県下関市では03年度から開発を始め、1億円以上を費やして殺処分機を作り上げた。
まず濃度15%の吸入麻酔剤が殺処分機の中に充満する。犬達は1分30秒で酩酊状態に入り、すぐに意識を失って睡眠状態となる。酸素濃度が18%に保たれており、窒息死することはない。約30分かけて心肺停止に至り、本当の安楽死が訪れる![]()
獣医師でもある女性職員は
監視モニターごしに殺処分の様子を見守りながら、こう話す。
「精神的な苦痛を取り除いてあげることはできません。だから、肉体的な苦痛だけでもなくしてあげたかったのです。」
大阪府は、09年度から獣医師が
麻酔薬を注射する方法に切り替えている。現時点では、「試験実施」だが、
「より安楽死に近い方法を検討した結果です。ただ、一匹づつ自らの手で殺すこの方法は職員の精神的負担も大きい」(大阪府)
「犬たちをおくる日」の舞台となった愛媛県動物愛護センターは
松山市中心部から車で40分ほどの山あいにある。
交通の便がいいとはいえないこの場所に、年間
2万人あまりが訪れる。
「日本一の愛護センターにする」そんな決意を抱いた
岩崎靖さんが06年に赴任してきたのがきっかけだ。獣医師でもある岩崎さんは、初任地が保健所だった。当時は県内に散らばる各保健所で、獣医師たちが薬剤注射による殺処分を行っていた。
1週間ほどの保管期間があると
捨てられた犬たちもよくなついてくる。だがその犬を、自らの手で殺さなければならない。そんなつらい経験が、原動力になっている。岩崎さんはいう。
「センターがやっていることを隠すから現実が伝わらない。隠さなければ、県民が現実を知り、変わってくれるはずです」
殺処分の現場も公開
徹底した情報公開で、日々の業務内容をすべてオープンにした。多くの自治体が隠したがる殺処分機も公開し、殺処分され、焼かれた犬たちの灰になった骨まで見学させる。殺処分の様子を見て気を失う人もいる。捨てられた犬たちを見て、その場から一歩も動けなくなる人もいる。だが現実を知った人たちの中に、一匹でも多くの命を救おうという思いが芽生えるという。
愛媛県では08年ごろから目に見えて捨て犬の数が減りはじめた。
同時に、里親になってくれる人が増え始めている。
…という訳で、
いつでも里親募集中です![]()
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コメント
猟犬でしたっけ?足を折って山に捨ててくるんだとか…
沖縄の保健所で、猫もこんな感じの個別の小さい箱に入れられてるのを見ました。。
投稿: chill | 2010年6月30日 (水) 04時02分
CHILLさん


CHILLさん。
ああ…何か聞いたことあります
酷い話ですよね…(´;ω;`)E:sign03]
保健所…?動物愛護センターのことかな
処分風景を見学されたんですか
愛媛県の愛護センター見学に行きたいな~と思いました。
でもまだ近所のセンターさえも行っていないので、行かなくては…
投稿: Natsumi | 2010年6月30日 (水) 14時36分
あ、いえ!沖縄で猫カフェをされてる方のブログで、写真を見ただけでした…
自分も保健所(センター??)行ったことありません。。
投稿: chill | 2010年7月 1日 (木) 00時24分
殺すことに莫大なお金をつぎこむ・・・
とても悲しい現実だよね。
子猫殺処分機なんてあるんだね。。知らなかった。
人間の都合でかんたんに”捨てる”なんて考えられないけど・・・
”捨てる”ことにつながる犬猫の問題行動って
生後すぐに親から引き離されたり、
すぐ売られてしまったりするからなんだろうね。
投稿: yuki | 2010年7月 2日 (金) 21時37分
>chillさん
悲しいね。
ネットで沖縄
行ったんだね(笑)
猫用の殺処分の小箱なのかな?
投稿: Natsumi | 2010年7月 3日 (土) 18時00分
>YUKIちゃん
でも送る途中で苦痛かぁ
そうだね~。でも殺処分しなきゃいけないのなら…、
この山口県のところに、全国から送って欲しいと思うよ
うん、悪徳ブリーダーの元で母親が産むマシーンと化されていたりね
自分家入る時に、
ワンワンワン…!!!吼えられるよ
情緒不安定だな…と思う。
ペットショップから買ってきたんだろうなぁって。
最近隣の家に、新しい小型犬が飼われてて、むっちゃ
ワンワン
どうせ
昔は犬嫌いだったのだけど(猫派だし。吼える声とかさ
)吼えるのには、理由があるって知ったから。
足りないのかもしれないし。
「ペット虐待列島」とか読んで知ったから。
寂しいならもう一匹買ってあげればいいし、主人の愛情が
出身に問題があって心に傷があるからかもしれないとか。
犬が悪いんじゃなくて、全ては人間の問題だなって
そしてやっぱり監督は可愛いよ~
投稿: Natsumi | 2010年7月 3日 (土) 18時11分