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2010年5月 4日 (火)

「犬と猫と人間と」自主上映&講演会

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岡崎公園で明日のイベント準備の後 ウィングス京都へ移動

ベジ部のメンツを降ろした後、ドライバーのみっくんは少しでも安い駐車場を求めて、探しに行ってくれました。(ありがと~)

荷物をスタッフ控室へ置きに行くと、隣は監督と後藤さんの控室 何となく声が

.

Dsc01834_23人づつ2テーブルで、受付を割り振られていたので準備をしてスタンバ~イ
私のイラストも裏に載ってる 上映会チラシを、Kimiちゃんとnaoさんが外に配りに行ってくれました。

Dsc01832時間になりお客さんの入場を開始
私はチラシをお渡して「自由席になっていますので、右手からお入り下さ~い」と誘導。

映画は見ていたし、遅れて到着されるお客さんもいたので 上映中聞こえてくる音声を聞きながら受付におりました 
明日のNPO見学ツアーの事が心配だったので、マーフィーさん相手に「聞いて下さい…」と、練習していました(笑)

上映が終了し、10分間の休憩後。 飯田監督と後藤さんの講演会全員で拝聴させて頂きました 

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国内の犬猫殺処分数は、ゆるやかな減りをみせているものの、猫がなかなか減らなくてそれは野良猫が出産して、連れていかれるケースが多いのだとか。

後藤さんが活動されている元には、一日に10件以上保護依頼が来るそうで、「最近呆れてしまったのが、生活保護を受けていて ペット不可な住居で、生後2ヶ月の子犬を買ってしまったという男性。「やっぱり飼えない」と連れてこられて。そういう風に簡単に買えてしまうシステムがオカシイ。」と後藤さん。

社会の風潮としても 可愛い姿だけが強調されて写されていると、監督。TVCMも人気を集めてしまう。メディアや企業は可愛らしさを利用して、それがいると人生充実する的に、夢みさせているんじゃないか。

孤立している 核家族を癒す存在のペット。でも孤立していると、何かあると 愛護協会とかに頼ってしまう。
テマと労力と お金がかかる動物。 育てるなら、孤立したままではいけない。いざという時に、動物を 不幸にしてしまう。

そんな、あたり前の事を発信していかないと、と監督。

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後藤さんが今活動されいる所でも、子犬・子猫が欲しいという傾向が強いと言う。
以前 80歳になるおじいちゃんおばあちゃんが 里親募集に、子猫を欲しいと来られて、「この猫が亡くなる時、お二人は100歳になっていますが。」と伝えると、「死ぬ事まで考えてなかった…。」そうで、お断りしたとか。

飼うこと事態を考えてなくて、カワイイから買う人がまだ多い。

監督が映画の最初の取材で「若い人が捨て犬の現場で活動している。」と聞いて現場で出会った、後藤さん。
後藤さんは大学時代授業前にエサと水をあげて、授業に出ていたそうで、最初1ヶ月くらい、多頭飼育現場に泊りこんで『自分に何が出来るか』を考えて、まずは犬舎を作り始めたのだとか。
映画の中で山梨の多頭飼育現場に出てくるお散歩に行きたがらなかった、白い犬は貰い手がついたとか。

後藤さんは高校生の時捨て犬を救う街」を読んで初めて現状を知って、「大学に入ったら活動したい」と、
帝京科学大学に入ってスグ一人で10人くらい集めて ~動物の命の大切さを考える部~ SWEET HART のサークルを作ったそうです

動物愛護」っていう言葉だけで変な人」という感覚がある中で、立ち上げた苦労話とか聞かせてくれました。

人集めのための部活への勧誘を駅付近でやったりして、むちゃ怪しまれたとか
まだ大学にそういう考え事態が無くて、先生や生徒にも 白い目で見られ、内部から崩壊させようとする人が入部して来たりして… (で、実際崩壊してしまったそうですが、後に 皆 戻ってきてくれたそうです。 後藤さんはこの時6kg痩せてしまったとか。。)
でも次第に大学のパンフにも 取り上げれて「こういうサークルがあると知ったから、この大学に来る事にした。」と オープンキャンパスで言って 入って来られたりして
今では、後輩達へと引き継がれているそうです

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監督も最初は、野良や捨て猫・犬は「保健所連れていかれて、何となく殺されちゃうんだろうな。」っていう一般的な 知識くらいだったものが、

これが与えられたテーマではなく、自身のテーマになってきたな という感じだとか

作った人間は 本当は何作ったか分からない。どういう印象が残るのか。
一人一人取材した先の話は「いい話だ」と思うけれど、映画として成立するのか不安だったそうで。3人だけの(!)グループで制作されたこの映画。
応援してくれる人がいっぱいいる。
その輪も凄くて 東京では300人くらいの人がチラシを配ってくれました。

「ヒットはしたかな 一塁打くらいは打ったかな。という感じですが、広げようという皆のエネルギーの割りには、お客さんついてきていないと思うんです。まだそこに壁がある気がする。これが可愛いだけの動物映画ならまた違ったと思います。お客さんは、やっぱり見たくない と、ひいてしまう。」

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映画に出られていた、ベテランの松田さんもこの日会場にいらしゃっていて「せっかくだから話して貰いましょう」と、監督がマイクを向けに行きました。

アニマルライツ界のマザーテレサかってくらいΣ(゚□゚(゚□゚*) 力強く名言の連発でしたっ

「今までなかった意見を、潰そうという風潮はある。

私達が出来る事は、沢山あるような少ないような。一人一人、与えられた能力は限られていて、誰かが出来ない事が、その人には出来る。自分をじっと観察して、他力本願にならないで。

悪いペットショップがいたらそこからは絶対に買わない事。商売経営なんだから、ニーズが無ければ潰れるんです。
私も行政を叩いた事ありますけど、叩かれた行政はどんな気持ちかと考えたら、たまらないなと。 自分がやってみたら、その大変さが分かる。

この問題は、動物好きな人がやっている。
動物の敵になっているのは、生半かに動物が好きな人。
逆にそうでないのが、
冷静で飼ってはいけないと自覚がある。死を見届ける覚悟がある人です。
そうならないと、いくら動物愛護団体が増えてもお金が増えてもどうにもならない。」

「5月に幕張メッセでペット博があり、大阪は9月。名古屋・福岡全国回るのですが、それがいいショーなのか、駄目なのか 皆さん目を光らせて欲しいと思います。」
「可愛いと可哀相の言葉の裏に何があるのか(可愛いと可哀相を混乱している)。」とか。
「動物愛護団体もそこが募金に値する団体なのか、よく調べて欲しい。」

「しゃべっていたら、朝までしゃべっています。」と話を終わられました(拍手)

今現在、後藤さんが活動されている現場の話も聞けました。

多頭飼育で崩壊する人は、精神的におかしい人が多いそうで、狭いアパートの部屋にシーズーが60匹飼われて(シーズーの絨毯状態)、最初は6匹だったのが増えて、交渉している間にも増えていくから、「とりあえず避妊させて下さい。」と 頼んだとか(それでも「10匹は残して欲しい」と主人…)。

Photo_6こういう活動を続けて、、疲れていく人も多い。

最初監督も、映画の資金を出した猫おばあちゃんに、「映画作るよりも、動物愛護団体に寄付したらどうですか。」って言ったそうですが、活動する人だけではどうしようもない。

知り合いの人にこうした問題を伝えて欲しい。
映画「ペイフォワード」と同じ様に、口コミの力で広げていって欲しい。
何が出来るのかは、人それぞれ違う。必要なのは、
「こうした問題を考えつづける。自分に何が出来るのかを考え続ける。」事だとか。

自分の過大評価もいけないけれど、過小評価もいけない。
微力だけど皆に力はある。やっていくと人がついてきて、ちょっとづつやっていける。
やれる事は、その人によっても、その人の時期によっても違う。
「この映画も、何回見てもいいんですよ。」と監督(笑)  どうにかしたいという気持ちを忘れずに

そして後藤さんが、「パブリックコメントっていうのはほとんどがHPで公開されて気付かない人多いですが。HPの方をチェックして少しでも意見を出して頂きたい。動物愛護法の改正が今度あるのですが、生後8週齢未満の犬猫の販売禁止がまだ盛り込まれなくていなくて、これを特にお願いして欲しいなと。」
あと畜産動物も生きている間の事、知らない、知ろうともしない人が多いけれど。畜産動物も命ある生き物ですのでと、 明日のビーガンアースデイフェスティバルの宣伝もして頂けました

そしてお知らせ★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜
この映画のDVDと、映画誕生秘話がまとめられた書籍が、6月26日発売予定です。

「若い人に見て欲しい。学校の教材として使って貰って構いませんので。」と監督。

「若い人の方が素直に吸収する。以前、中学生が小学生に犬猫の殺処分の問題について紙芝居を作って、啓蒙していました。それが希望。こうして映画が自主上映される事も、見に来てくれるお客さん達も。」いいところに目を向けてと言われていました

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そしてシロエモンは、この映画での効果を期待したのですが、1・2組の老夫婦が引き取り希望に来てくれたそうですが、結局まだもらわれず 今でも里親募集中!!だそうです(;´Д⊂。

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講演が終わった後、バーッと受付へ戻り、明日のALIVEブースに置かせてもらおうと持ってきていた、【動物愛護及び管理に関する法律の改正を求める懇願書】を持って、「こちらで、動物愛護法の改正を求める署名を行っておりま~す」と犬の被りものかぶって、署名をお願いしていました。

皆様、順番待ちして 署名して頂いて…
「ペン…!ペン貸してと、実行委員の皆様のペンを収集し 集めさせて頂きました

Dsc01841署名へご協力して頂いた皆様 ありがとうございました。

会場を閉める前、残っていたお客さん達は フロアに出てこられた、監督や松田さん達と談笑Time

ウイングス京都が9時に閉まってしまうので 早々に完全撤収~☆

この後、ベジの老舗にて監督と後藤さんを囲んでのベジフェス前夜祭(スタッフonly)へ徒歩移動 その時の内緒の様子は… またそのうちアップします(笑)

飯田監督、後藤さん、松田さん、足を運び頂いた皆々様 ありがとうございましたヽ(´▽`)/ヽ(´▽`)/★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜

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コメント

アースデー前日&当日おつかれさま~、そしてレポおつかれさま~
映画、結局見れずなんだけど、いつかきっと見るよ~

でもホント
みんながペット飼育を考えていかなきゃいかんですね。
ありがとうございます。

投稿: にこりんぼう | 2010年5月 4日 (火) 20時17分

にこさん
お疲れ様でした~っ 出店やら何やら、ありがとうございました
やぁ、コメのレスが無いから何ぞ嫌われたかと思ってましたよ(笑)
これからもよろしくお願いしま~す

DVD買うと思いますヘヘヘ
きっと見て下さい素晴らしい映画です。

投稿: Natsumi | 2010年5月 6日 (木) 18時18分

なっちゃん、これを書いてくれてどうもありがとう!
すごく感動しました。アースデー当日いろいろな方と会っていたので、後藤さんのお話が聞けなくて、ここで後藤さんの苦労話が聞けてすごくよかったです。ペットの話もすごく共感できて嬉しかったです。

それにしてもなっちゃんの挿絵がすごく上手で魅力的で楽しい!♪これはもう挿絵画家さんですよ~!
そうそう、私次の日最後に名刺お渡ししましたね。なっちゃんのEメールで送れたらぜひ送ってください!!

投稿: kyoko | 2010年5月18日 (火) 00時33分

ハイkyokoさん
メール送りました…ヴィーガンズクラブさんのメルアドかと思ってて
ちゃんと見てなくて御免なさい。

>挿絵画家さん
ですか(*´ェ`*)ありがとうございます文章が長くなってしまったので、
「これは自分なら読みたくないな~…」と思い広報用に描いたイラストを切り貼りしました

東京ヴィーガンズクラブさんがリンクしてくれて、アクセス数が上昇しております(笑)
流石ですありがとうございます

投稿: Natsumi | 2010年5月18日 (火) 22時44分

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