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2009年11月27日 (金)

牛乳は人間の飲み物ではない

新谷弘実先生の講演会を聞いてから、アップしよ~と思っていた記事をやっとこさアップ

0911l1_2 自然食ニュースという雑誌があります。
とてもペラくて (酵素ドリンク等の) 宣伝が占める割合の多い通信のみで買う雑誌なのですが、毎月の冒頭ページにまず(HP左側にある)日本人のための食事指針」が必ず(…)掲載されており、雑誌主幹の仙石紘二(blog仙石日記氏のコラムが、なんとも凄くパンチが効いており。
ベジィ・ステディ・ゴーに足りないのはこれだよ合体してくれないかなぁ…)等と 思ったりする訳ですが。
気になった方は府や県立の図書館で検索して見てみて下さい。「いいかげん家畜の制度をやめなければいけない(…!)」とか、新型インフルエンザはワクチン以前にうんぬん等

その「自然食ニュース」2008年3月(No.412)に掲載されていた、佐藤章夫先生(生活習慣を予防する食生活) へのインタビュー記事これでも、牛乳を飲みますか?より、一部抜粋して紹介させて頂きます

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イギリスの高名な地球化学者ジェイン・プラント(Jane Plant)教授は日頃から健康な食生活に気をつけていた自身が42歳で乳ガンになった時、科学者の目で自ら、発生原因や克服法など乳がんの研究を始めたそうで。その中で教授は、
①乳・乳製品を多く摂取する国ほど乳ガンや前立腺ガンなどの、「ホルモン依存性がん」の発生が多い。
②中国や日本に乳がんが少ないのは「大豆を多食するからだ」という学説に着目し、
③中国人や日本人、特に日本人は「牛乳・乳製品をほとんどとらない」という事実に着目しました。
彼女は 牛乳・乳製品の愛好者だったからです。
プラント教授は最終的に、乳・乳製品をはじめ動物性食品を断って、再発を繰り返す乳がんを克服しました

7andy_321460351_2517qeczn2il_sl160_1_2その体験に基づいて書かれた「Your Life in Your Hands」の中で教授は、
「女性が乳がんになり男性が前立腺がんになるのは「人間が本来口にすべきではない牛乳・乳製品を飲みかつ食べるからである」と断じ、不幸にもガンになった人は「自分がなりやすい遺伝的資質(体質)であることを自覚して、牛乳・乳製品を完全に断つ」ことをすすめています。」

(その後) 著書がでました
乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか径書房 (佐藤先生の書評はコチラ)

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スポック博士の育児書」という有名な育児書がありますが。
スポック博士(1903~1998年)は、一日に700~800mlとか、「牛乳を飲め飲め」といった人で、その育児書は日本の母子健康手帳や福読本にも取り入れられ、日本での「牛乳奨励」の端緒になった本なのですが

牛乳奨励の張本人スポック博士は晩年は否定論(…)なったのだそうです

博士は晩年 病気になり、180度考えを変えて、
同著の第7版を出し(アメリカでは共著によって現在第8版が出されています)第7版を見ずに亡くなったとか。
この中で 教授は「牛乳は牛の飲むものであって、人間の飲むものではない」と書かれているそうです

しかし日本での最新版は第6版の翻訳で、これは初版本とほぼ同じ内容です。佐藤先生のHPの読者がそれについて出版元の暮らしの手帖に問い合わせ、出版元は最新版を出すかどうか検討中という電話を先生に寄越したそうですが… (今だ出版されてないですね~…)。

こういう問題は出版界に限らず、新聞などのメディアも同様だそうで、
酪農乳業業界は、例えば研究者だとか、あらゆるところに資金提供をして、「牛乳はこんなに良いものだ」ということを日本で 50年間くり返し言い続け、その片棒を新聞メディアが担いできました。
【例えば、今年('08)1月に載った地元Y新聞の「牛乳飲んで健康生活」という特集記事は、下段に乳業業界の宣伝が入った提灯記事です。これは意見広告ではあっても、特集記事ではない。それを「特集」と銘打って、あたかも自分たちが調べて書いたようにしている。これはもう新聞倫理網領違反(中略)。朝日新聞、日経新聞然り。牛乳の良い点ばかりを書いてある。広告記事ではないけれど、コメントを寄せている顔ぶれをみれば業界に縁のある人ばかりということがわかります。

朝日新聞では'08.1/28夕刊「食の健康学 牛乳有害説をどう考えるか」で、牛乳擁護に傾いた記事を載せて、WHOが「カルシウムの最良の補給源として牛乳は最適」と位置づけていると書かれていたそうですが、WHOは「カルシウムが牛乳・乳製品にたくさん含まれている」と述べているだけで、「最良の補給源」などとは言っていないとか。

7andy_315618751 そして新谷弘実先生の主張に対して、「科学的根拠は全くない」という学者のコメントや、「牛乳有害説は典型的なフードファディズム(一つの食べ物や栄養が、健康や病気に与える影響を過大に信じること)」という意見も記事に紹介されていたそうですが

牛乳有害論には、非常に多くの科学的根拠があります」と佐藤先生。

タバコ愛好家の全てが肺がんになる訳ではないように、乳・乳製品を好んで口にする全てが乳がんや前立腺がんになるわけではありませんが、集団的レベルで見れば牛乳・乳製品の摂取量が多い国に、それらが多いのは明らかです。
乳・乳製品にはタバコと同様、「牛乳・乳製品の摂取は、あなたにとってがんの危険性を高めます」とか「健康を損ないます」とか書いてしかるべきものなのです。

牛乳は仔牛用の白い血液、生化学的液体であって、人間の飲料ではないのです。新生児の成長はめざましく、お乳にはその成長を促進する強力なホルモンや、ホルモン様物質などが非常に多く含まれています。これは、お乳は哺乳類が一定の期間だけ飲むことが許されている、生化学的な液体だということです。全ての哺乳類は離乳後、乳糖(ラクトース)分解酵素のラクターゼの活性が急速に低下し、お乳を飲むとお腹をこわし、自然に乳離れするようになっています。
子供がいつまでもお乳を飲んでいると、
吸乳刺激で分泌されるホルモン(プロラクチンとオキシトチン)が排卵を抑えるので、次世代が生まれにくくなるのです。

寒冷地で動物性食品に頼らざるを得なかった西洋人は、やむを得ず成人後もラクターゼ活性が持続する体質を獲得しました。彼らは我々を「乳糖不耐症」と呼んでいますが、私(佐藤先生)は彼らこそ「乳糖持続症」と呼ぶべきだと思います。
牛乳であれ、人の乳であれ、お乳には種独自の成長に合った特有の成分配合、濃度になっており、生長の速い動物ほど濃度が濃くなっています (詳細は先生のHP)。

Img079_4 哺乳類は出産後にお乳を出し、母親は子供がお乳をのみ続けている間は妊娠しません。
ところが近年は、牛を人工授精で絶えず妊娠させながら、妊娠中にも大量のミルクを出せるように、牛に穀物などの濃厚飼料を与えて、搾乳器で搾りとっています。ですから、今の牛乳は非常に女性ホルモンが多くなっています
(一年のうち280日妊娠させられ。出産後6日から人間用に搾乳。出産前の60日間のみ搾乳しないだけで、妊娠中も搾乳が続き、出産後は3ヶ月後に人工授精で妊娠させる)

アメリカでは今、牛乳は貧困層に多く飲まれ、特に黒人の思春期が非常に早まり、12~13歳で避妊が必要になるなど社会問題化しています。他の理由もあるかもしれませんが、牛乳が一因になっているのは確かだと思います。
一方で男性は女性ホルモンの影響による精巣の発育不全、精子形成の阻害が報告されています。
最近日本では、7カップルのうち1カップルが不妊と言われていますが、乳・乳製品の摂取は不妊や少子化にもつながる可能性はあると思います

日本の食文化にはウシの体液(乳汁)を飲むという習慣はありませんでした。(中略)牛乳を飲むのは西洋人(皮膚の色の薄い人達・コーカソイド)だけです。一般の日本人が牛乳を飲むようになったのは敗戦後のことです。
1954年には学校給食法が施行され、その中で文部省(文部科学省)は今に至るまで 学童・生徒に牛乳飲用を強制してきました。古今東西、ある特定の食品を国民に強制した国家は日本を除いて皆無です日本国政府は日本の子供に「パンとミルク」を強制して、日本の食文化と伝統を破壊したのです。

かつては骨粗鬆症に牛乳を」という宣伝がいっぱいありましたが、2003年からは全く無くなったのにお気付きでしょうか「牛乳の摂取は骨粗鬆症の予防にはならない」のは世界の常識で、いろんな論文を読んでも「牛乳が良い」などということをいっている人は酪農業界の息のかかっている人だけ。中立的な立場の人では皆無です。 (あと動物性食品を多くとれば、体内の酸を中和するのにカルシウムが出ていってしまう話とか) (中略)

Photo_2 昔の日本人、江戸時代から明治戦前までを含めて、カルシウムの一日の摂取量は大体200~400mg程度だったと思います。だからといって、歯がはえなかった、骨が弱かったということはない。 (中略)
「日本人は他の栄養素は全て足りているけど、カルシウムは唯一足りない。だから、カルシウムをとらなくてはいけない」というのは、基準 (摂取量が増えれば基準も上がるという、ゼロ・カルシウムバランスという方法) 間違っているからで、足りない訳ではない ちゃんと足りているんですよ。

日本人の生命線は米と大豆。それさえ十分確保できれば大丈夫なんです。

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コメント

今、コトのクラスで新型インフルが蔓延してるようなんだけど、コトは微熱が一日軽く出ただけで元気だよ〜★やっぱり小学校で牛乳飲んでないからだな〜と思ってたところだよ。
大人が牛乳の害に気がついてあげないと、何も知らず毎日飲まされる子供は可哀想だね。。
自分も小学校の時とかほんと体調いつも良く無かったの思い出すよ。。
勉強になる良い記事だね。(*゚▽゚)ノ

投稿: mai | 2009年11月27日 (金) 21時07分

コメントは初めてです。いつも楽しい記事をありがとうございます。この牛乳についての情報が
とても良くまとめられていて勉強になりました。私のブログで紹介させてもらってもよろしいで
しょうか。お返事を待ってからアップします。宜しくお願いします。

投稿: 真樹子 | 2009年11月28日 (土) 12時05分

興味深く読んだよ~
酪農家さんのとこにちょうど行ってるし。
仕事としてやってる人のこと考えると、かかる経費が物凄いし、生活かかってるから本当簡単には否定できない。複雑だよ。
けど、乳牛の妊娠→搾乳のくだりは、酪農家さん本人から聞いた話のまんまです。
酪農の経営的には、一年に一産させるのを目標に掲げてます。
乳牛にとっては超過酷な状況は間違いないのね…

投稿: Risa | 2009年11月28日 (土) 15時16分

なっちゃん、こんばんは。

乳製品、要らないよね。
私も牛乳飲めば背が大きくなる、だとか言われて
学生を卒業するまで1日1L牛乳飲んでたよ。
でも、私の身長155cm止まり・・・アレ?

本当に乳が身体にいいなら
牛の乳を飲まずに、人間の乳を加工したものを
商品化すればいいんじゃないの?って思っちゃう。
それはしないのに、牛の子供が成長する上でかかせないご飯を
奪って飲んでるってのも おかしな話だよね。
人間の乳を飲ませても牛の子供は立派に成長しないだろうし
逆も然りだよね。きっと。

不自然な妊娠や増産をやめて
ありのままの牛の姿を取り戻してもらうためにも
私達が もっと乳製品の不要さを認識しないといけないね。

投稿: noa | 2009年11月28日 (土) 18時42分

maiちゃん
 蔓延してるのか~さすが自発的ベジ娘…
牛乳出されても飲まないようにしてるんだね
私もなんで嫌々飲まされていたかな~…と
選択する自由と、断れる当たり前さが欲しかったなぁと。
ウンウン、子供に強制するなって話だよね。
ご飯と牛乳っていうのも、変な話であって…

ありがと~
久しぶりに、(トサツ場以来?)パンチが効いたのアップしちゃって、
半ばコメにビクビクしました

投稿: Natsumi | 2009年11月28日 (土) 22時40分

真樹子さん
 ありがとうございます…ヾ(*≧∇≦)〃
(楽しい記事ですか…(*´∀`*))是非是非リンクよろしくお願いします
右下の、「固定リンク」をクリックした時に出るURLをリンクして頂くと記事に飛びます
真樹子様のブログもまた良ろしければ教えて下さい

投稿: Natsumi | 2009年11月28日 (土) 22時45分

Risaッチ
 ああ~…君がお手伝いしてる事忘れてた
複雑な気持ちにさせちゃって御免よ。
一年の内、搾乳される時期が図になってたのだけど一年中だな~って…恐ろしいなと思ったよ。
一年に一産って、牛乳貰うシーズンが一年に一度って事かな。

また帰ってきた時詰め込んだ知識と経験聞かせてね
あ、メールしたけど気付いてない?考え中かな

投稿: Natsumi | 2009年11月28日 (土) 22時52分

あ、今来た
雪崩(&遭難)には気をつけてね~(笑)

投稿: Natsumi | 2009年11月28日 (土) 22時57分

一年に一産て、一年に一度牛を妊娠出産させましょうてことだよ。
牛の妊娠期間がどれだけかわからないけど、結構長いはず。
産んですぐ人工受精、妊娠、出産、搾乳…の繰り返しだって。
しかも4、5年で搾乳する量が減ってきて使い物にならなくなるので、その後は加工用ミンチ肉として売られるらしいです。

投稿: Risa | 2009年11月28日 (土) 23時13分

NOAちゃん
 コンバンワ~ NOAちゃんコメありがとう
そうそう、「牛乳飲めば背が大きくなる」なんて、死語と化しているよね既に。
デカくはなったけど…、別にここまで大きくなる必要なさそうな。
逆にベジになってからスリムになったから、今はこの大きい骨格がムダというか…
う~んと、つまりもうちょっと生まれつきベジやれていたら、
食費の面でも効率的な、無駄のない体型になれていたのかな?と。

「人には人の乳酸菌」ってCMで聞いた時、「怖っ…」(ついに出た…)と思ったけど、そういう意味じゃないのね(あれは)多分

うんうん、牛の赤ちゃんには人工物を与えててね。
動物が、別の種の動物を育ててる図には違和感を感じるのにパッケージにされて、
その動物が見えないと違和感を感じないのだね。目の前に連れてこられたら、絶対「嫌だ~っ」って思うだろうにね。

飲むのが当たり前だと、思われているのが怖いね。

アニマルライツな話は書かなかったけど、本来牛にとっても幸せな時期な筈なのに。
それを奪われるのは辛いね。(私が牛なら、嫌だと思う)

書くことで頭に入ったよ
牛乳を飲む事は、ベジになった直後から既になかったけれど、甘いものは(ベジケーキが売られてないっていうのもあるけど)失礼して食べてちゃっていたけれど。
もう断つ努力をしよ~と思いました。(食べるならベジレスだけでネ)
このシーズンも気をつけよーっと

というか、お乳って母親の血だから。
ショートケーキは牛の血の塊なのかって思ったり(苦笑)


投稿: Natsumi | 2009年11月28日 (土) 23時17分

あ…、NOAちゃんへの書いてる途中に(・∀・)
補足ありがとRISAッチ~

そうそう忘れてた。どの道乳牛もお肉にされちゃう訳でしたね。
やっぱり副産物とされる乳だろうが、肉と同じく反対ですわ(´・ω・)

投稿: Natsumi | 2009年11月28日 (土) 23時23分

リンクさせていただきました、ありがとうございます。
でもこういう記事を出すのは勇気が要りますね
コメがこわい...
そういえば、なこやか市ではお会いできなくて残念でした。
次回のお食事会に参加しますのでよろしく

投稿: 真樹子 | 2009年11月29日 (日) 14時31分

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