牛乳は人間の飲み物ではない
新谷弘実先生の講演会を聞いてから、アップしよ~
と思っていた記事を
やっとこさアップ
自然食ニュースという雑誌があります。
とてもペラくて (酵素ドリンク等の) 宣伝が占める割合の多い
通信のみで買う雑誌なのですが、毎月の
冒頭ページにまず(
HP左側にある)「日本人のための食事指針」が必ず(…
)掲載されており、雑誌主幹の
仙石紘二(blog
仙石日記)氏のコラムが、なんとも凄く
パンチが
効いており。
ベジィ・ステディ・ゴーに足りないのはこれだよ
(
合体してくれないかなぁ…)等と 思ったりする訳ですが。
気になった方は府や県立の図書館で検索して見てみて下さい。「いいかげん
家畜の制度をやめなければいけない(…!)」とか、
新型インフルエンザはワクチン以前に
うんぬん等
その「自然食ニュース」2008年3月(No.412)に掲載されていた、佐藤章夫先生(生活習慣を予防する食生活) への
インタビュー記事
「これでも、牛乳を飲みますか?」より、一部抜粋して
紹介させて頂きます
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イギリスの高名な地球化学者ジェイン・プラント(Jane Plant)教授は日頃から
健康な食生活に
気をつけていた自身が
42歳で乳ガンになった時、科学者の目で
自ら、発生原因や
克服法など乳がんの研究を始めたそうで。その中で教授は、
①乳・乳製品を多く摂取する国ほど乳ガンや前立腺ガンなどの、「ホルモン依存性がん」の発生が多い。
②中国や日本に乳がんが少ないのは「大豆を多食するからだ」という学説に着目し、
③中国人や日本人、特に日本人は「牛乳・乳製品をほとんどとらない」という事実に着目しました。
彼女は 牛乳・乳製品の愛好者
だったからです。
プラント教授は最終的に、乳・乳製品をはじめ動物性食品を断って、再発を繰り返す乳がんを克服しました
その体験に基づいて書かれた
「Your Life in Your Hands」の中で教授は、
「女性が乳がんになり男性が前立腺がんになるのは「人間が本来口にすべきではない牛乳・乳製品を飲みかつ食べるからである」と断じ、不幸にもガンになった人は「自分がなりやすい遺伝的資質(体質)であることを自覚して、牛乳・乳製品を完全に
断つ」ことをすすめています。」
(その後)
著書がでました
「乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか」
径書房 (佐藤先生の
書評はコチラ)
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「スポック博士の育児書」という有名な
育児書がありますが。
スポック博士(1903~1998年)は、一日に700~800mlとか、「牛乳を飲め飲め」といった人で、その育児書は
日本の母子健康手帳や福読本にも
取り入れられ、日本での
「牛乳奨励」
の端緒になった本なのですが。
牛乳奨励の張本人スポック博士は晩年は否定論(…)になったのだそうです
博士は晩年 病気になり、180度考えを変えて、
同著の第7版を出し(アメリカでは共著によって現在第8版が出されています)
第7版を見ずに亡くなったとか。
この中で 教授は「牛乳は牛の飲むものであって、人間の飲むものではない」と書かれているそうです
しかし日本での最新版は第6版の翻訳で、これは初版本とほぼ同じ内容です。佐藤先生の
HPの読者がそれについて
出版元の暮らしの手帖に問い合わせ、
出版元は最新版を出すかどうか検討中
という電話を先生に寄越したそうですが…
(今だ出版されてないですね~…
)。
こういう問題は出版界に限らず、新聞などのメディアも同様だそうで、
酪農乳業業界は、例えば研究者だとか、あらゆるところに
資金提供をして、「牛乳はこんなに良いものだ
」ということを日本で
50年間くり返し言い続け、その片棒を
新聞メディアが担いできました。
【例えば、今年('08)1月に載った地元Y新聞の「牛乳飲んで健康生活」という特集記事は、下段に乳業業界の宣伝が入った
提灯記事です。これは意見広告ではあっても、特集記事ではない。それを「特集」と銘打って、あたかも自分たちが調べて書いたようにしている。これはもう新聞倫理網領違反(中略)。朝日新聞、日経新聞然り。牛乳の良い点ばかり
を書いてある。広告記事ではないけれど、コメントを寄せている
顔ぶれをみれば業界に縁のある人ばかりということがわかります。
朝日新聞では'08.1/28夕刊の「食の健康学 牛乳有害説をどう考えるか」で、牛乳擁護に傾いた
記事を載せて、WHOが「カルシウムの最良の補給源として牛乳は最適」と位置づけていると書かれていたそうですが、WHOは「カルシウムが牛乳・乳製品にたくさん含まれている」と述べているだけで、「最良の補給源」などとは言っていないとか。
そして新谷弘実先生の主張に対して、「科学的根拠は全くない」という学者のコメントや、「牛乳有害説は典型的なフードファディズム(一つの食べ物や栄養が、健康や病気に与える影響を過大に信じること)」という意見も
記事に紹介されていたそうですが
。
「牛乳有害論には、非常に多くの科学的根拠があります。」と佐藤先生。
タバコ愛好家の全てが肺がんになる訳ではないように、乳・乳製品を好んで口にする全てが乳がんや前立腺がんになるわけではありませんが、集団的レベルで見れば牛乳・乳製品の摂取量が多い国に、それらが多いのは明らかです。
乳・乳製品にはタバコと同様、
「牛乳・乳製品の摂取は、あなたにとってがんの危険性を高めます」とか「健康を損ないます」とか
書いてしかるべきものなのです。
牛乳は仔牛用の白い血液、生化学的液体であって、人間の飲料ではないのです。新生児の成長はめざましく、お乳にはその成長を促進する強力な
ホルモンや、ホルモン様物質などが非常に多く含まれています。これは、
お乳は哺乳類が一定の期間だけ飲むことが許されている、生化学的な液体だということです。全ての哺乳類は離乳後、乳糖(ラクトース)分解酵素のラクターゼの活性が急速に低下し、お乳を飲むとお腹をこわし、自然に乳離れするようになっています。
子供がいつまでもお乳を飲んでいると、吸乳刺激で分泌されるホルモン(プロラクチンとオキシトチン)が排卵を抑えるので、
次世代が生まれにくくなるのです。
寒冷地で動物性食品に頼らざるを得なかった西洋人は
、やむを得ず成人後もラクターゼ活性が持続する体質を獲得しました
。彼らは我々を
「乳糖不耐症」と呼んでいますが、私(佐藤先生)は彼らこそ「乳糖持続症」と呼ぶべきだと思います。
牛乳であれ、人の乳であれ、お乳には種独自の成長に合った特有の成分配合、濃度になっており、生長の速い動物ほど濃度が濃くなっています (詳細は先生のHPで)。
哺乳類は出産後にお乳を出し、母親は子供がお乳をのみ続けている間は妊娠しません。
ところが近年は、牛を人工授精で絶えず妊娠させながら、
妊娠中にも大量のミルクを出せるように、牛に穀物などの濃厚飼料を与えて、搾乳器で搾りとっています。ですから、今の牛乳は非常に女性ホルモンが多くなっています。
(一年のうち280日妊娠させられ。出産後6日から人間用に搾乳。出産前の60日間のみ搾乳しないだけで、妊娠中も搾乳が続き、出産後は3ヶ月後に人工授精で妊娠させる
)
アメリカでは今、牛乳は貧困層に多く飲まれ、特に黒人の思春期が
非常に早まり、12~13歳で避妊が必要になるなど
社会問題化しています。他の理由もあるかもしれませんが、
牛乳が一因になっているのは確かだと思います。
一方で男性は
女性ホルモンの影響による精巣の発育不全、精子形成の阻害が報告されています。
最近日本では、7カップルのうち1カップルが不妊と言われていますが、
乳・乳製品の摂取は不妊や少子化にもつながる可能性はあると思います。
日本の食文化にはウシの体液(乳汁)を飲むという習慣はありませんでした
。(中略)牛乳を飲むのは西洋人(皮膚の色の薄い人達・コーカソイド)だけです。一般の日本人が牛乳を飲むようになったのは
敗戦後のことです。
1954年には学校給食法が施行され、その中で文部省(文部科学省)は今に至るまで
学童・生徒に
牛乳飲用を強制してきました。古今東西、ある特定の食品を国民に強制した国家は日本を除いて皆無です。日本国政府は日本の子供に「パンとミルク」を強制して、日本の
食文化と伝統を
破壊したのです。
かつては「骨粗鬆症に牛乳を」という宣伝がいっぱいありましたが、2003年からは全く無くなったのにお気付きでしょうか。「牛乳の摂取は骨粗鬆症の予防にはならない」のは世界の常識で、いろんな論文を読んでも
「牛乳が良い」などということをいっている人は酪農業界の息のかかっている人だけ。中立的な立場の人では皆無です。 (あと
動物性食品を多くとれば、体内の酸を中和するのにカルシウムが出ていってしまう話とか) (中略)
昔の日本人
、江戸時代から明治戦前までを含めて、カルシウムの一日の摂取量は大体200~400mg程度だったと思います。だからといって、歯がはえなかった、骨が弱かったということはない。 (中略)
「日本人は他の栄養素は全て足りているけど、カルシウムは唯一足りない。だから、カルシウムをとらなくてはいけない」というのは、基準 (摂取量が増えれば基準も上がるという、ゼロ・カルシウムバランスという方法) が
間違っているからで、足りない訳ではない
ちゃんと足りているんですよ。
日本人の生命線は
米と大豆。それさえ十分確保できれば
大丈夫なんです。
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