「百年の愚行」と自転車図書館
じてんしゃ図書館という
本を搭載した自転車で
日本全国の図書館を回り、
「百年の愚行」という本を置いて下さい
とお願いしている、たった一人の館長さんがいる。
先月の
わらべ村アースマーケット
で、彼の行脚の様子を
ドキュメンタリーに収めた
DVDを販売されてる方がいて
その存在を知りました。
その自転車図書館
館長(←
)土居一洋さんは、全て自費で
(資金が尽きたらアルバイトをしΣ(゚□゚;))本を購入
。それら環境関連の本を
道中に出会った人に
無料で貸し出し、本の返却は求めない
。その代わり、貸し出す際に本の後ろに1本の木と
葉っぱを1枚描き
、自分が読み終わったら
葉っぱを1枚描きこんで、誰でもいいから
次の人に回して下さいというものでした。(
動画はコチラ 6分)
そんな並々ならぬ行動に
走らせた「百年の愚行」とは、一体どんな内容なのか
気になって読みました。
20世紀
人類が地球環境と自分達に対して及ぼした
数々の愚行と
その現実(環境破壊や
戦争)約100点の写真が
1冊の写真集になっており、それに加え5人のエッセイが掲載されている重厚な一冊でした。
ゴミだらけの海岸で
抱き合いキスをするカップル。農地作りの為
森林が焼きつくされた、マダガスカル島の衛星写真('93)(国土の8割が森林だったが
現在は2割まで減少)。枯葉剤を散布する米軍機(’65・ベトナム)そして
その後
復活しない、ただの荒野と化した森。(’72・ベトナム)
動物の写真では、猟師が
ゴリラの両手を高く縛りあげ
記念撮影をしている白黒写真('35・アフリカ)。
酸性雨によって奇形化した魚(’86米・ジョージア州の某湖では
18%が奇形化)。メタンガスを生み出す広大な![]()
![]()
家畜飼育場の航空写真(’89・カリフォルニア)。 毛皮のコートが隙間なく陳列された
毛皮だらけ店内('87・中国)。密猟者によって生々しく殺されたサイ(サイの角は媚薬になるといわれ、珍重される)。機械に掴まれて身をよじる
実験用サル。(’81・米)
狂牛病問題で流通が止められ
倉庫に山積みとなっている
肉骨粉('01・日本)。収穫量が多すぎて、広野一面
投棄された真赤なトマト。('70~'94年頃・カナリア諸島)
←史上初めて核爆弾が爆発した「トリニティ・サイト」の爆心地。実験の結果、大気が爆発する(すなわち地球が破滅する)かもしれないと考えた科学者たちは、そのような「事故」が起こる確率を試算し、「100万分の3以下」という結果が出たので実験に踏み切ったという。('45・米 ニューメキシコ州アラモゴルド) ((゚Д゚)確率が「0」じゃないと分かった時点で
止めろや)
他
放射性廃棄物の収容倉庫の写真
(放射能の半減期は長いものでは数万年に及ぶので、将来の危険性が危惧されている)。('90・仏) 夜の闇の中、怪物のように目を光らせ立っているような
原子力発電所の冷却塔等。
知らなかったけれど、『1984年12月米資本のユニオンカーバイト社ボパール農業工場から有毒のMIC(イソチアン酸メチル)ガスが噴出。翌朝には死者2000人以上、負傷者30万人を超え、最終的には合計1万60000人が死亡する史上最大の化学工場事故となった。』という、インド マディヤ・プラディシュ州ボパールの
目を見開いた蒼白の幼子が
土に埋葬(…?)されている
写真があったり。(関連書籍
ありました)
寝る前に
この本を布団の上で眺めながら、問題が地球規模に大き過ぎて
気分は陰々滅滅。一体何から始めればいいんだと
軽くめまいを覚える一冊でした。
宇宙飛行士の
ウルフ・マーボルト(西独)は宇宙から地球の大気を見て、こう言ったとか。「(前略) これは私が今までさんざん聞かされてきたような、果てしなく広がる空気の層ではなかった。私はその頼りない外見に戦慄を覚えた。」【以下同じく
エッセイより抜粋】『生態系には自浄能力があるが、その能力を上回るスピードで「危機」が進んでいる。宇宙飛行士たちが見た地球は「青い」という形容詞で表現される美しい球体である。だが、その青さが保たれる保障は年々薄らいでゆくように思える。』
『黒澤明監督映画
「デルス・ウザーラ」に出てくる猟師デルスは、自分をも含む
自然界のバランスを保つよう知恵を用い、心配りを怠らない。デルスの世界には、今失われつつある、自然と人間の
共有関係が確かにあった。ひるがえって今日、人間は一方的に自然を搾取しているように思える。残虐なのは常に人間であって、自然ではない。』
『すべては人間の
「知りたい」という欲望と、人類全体の為によかれと思って行った営為である。だが、よかれと思ったことが
予期せぬ悪夢を生んだ例は史上いくつもある。人の浅知恵は遠く神の深慮に及ばないと、常に自戒しながら物事を進めてゆくべきではないだろうか。』
『
消費は中毒である。一度習慣になると、これから逃れるのはむずかしい。今の時点でわれわれの未来にとって有利なことは何だろう。それは多分
、自分が中毒であることを知っていることだ。消費が与えるのは瞬間の快楽であって、それと幸福は違うこともわかっている。その辺りから考え直すしかないだろう。』
『20世紀に起こった戦争は、1億を超す地雷を遺産として残している。国際赤十字によると、1日に約70人、つまり約20分ごとにひとりが地雷に触れ、手足を失い、運が悪ければ命を落としている。世界的にキャンペーンが行われ、年間約10万個の地雷が撤去されているが、このペースでは
すべての地雷を除去するのに
10000年かかる計算になる。(中略) ハイテク技術によって、1分間に1000個もの地雷を散布するのが可能になった。その技術が、戦中のみならず戦後にも被害を広げている。』
決して答えを提示する本ではなく、問題を投げかけて
パンチをくらわすこの
写真集。エッセイで、翻訳が悪い(…?)んじゃないかとか、つまり![]()
何が言いたいの?と読みにくい文も中にはあったりして、私的には「もっと
良い本あるのでは…」とか(高いし
)、(効率性を求めるなら
自転車でなく全国郵送で…
とか) 思ったりもした訳ですが。自転車図書館
土居氏のその行動には
(ああ、図書館って
こうあるべきだよね…とか)(思想でもって選書するのは出来ないのですが)
…(´;ω;`)胸が熱くなりました。
2005年1月、自転車で愛知県の自宅を飛び出し、全国3千箇所
この本を置いていない図書館を回り、本を置いてもらうようお願いする旅をしていて、ただ今は
(わらべ村に来て
DVDを販売されていた方曰く)アルバイト中(?)で、愛知にくるのは2年後になるそうです。
名古屋に無いのは…
南陽図書館だけですよ![]()
![]()
わ~ィ
走る自転車
水車を見つけたら、「土居さ~ん…![]()
![]()
」つって走っていって
話をしたい共感っぷりですが。多分、この辺りを通過することは無いのだろうな。
ちなみに、前回
「超健康革命」を寄贈しようと買ってきたと報告しましたが。市の某図書館と、県図書館に持っていったけれど
持っていった事も忘れてかけていた頃
「選定基準から漏れまして…
」と返された。(受け入れされないなら
また取りに来ますと、連絡先も渡した為。←そうしないと
リサイクルされるか廃棄される)
失敬な…
щ(゚Д゚
щ)ムキーッ。この本が
有害図書だとでも言うのだろうか
。まぁ、目次からして『「バランスのとれた食事」をとらないようにすること』とか、『牛乳は飲まないようにすること』とか、日本の一般常識的には外れている事が書かれているから
(今はまだ)仕方ないのかもしれない…(ノ_-。)。(「日本の常識は世界の非常識」って言葉を思い出すわ。)
あと最近
手元に置いておきたくて
「いのちの食べかた」森達也(著)(この本は沢山の図書館にあるから、寄贈しないヨ
みなさま是非読んでみて…
)も購入。(よりみちパン!セ という
児童書のシリーズの中の一冊) この本はアマゾンの書評にもあるように
日本人全員
必読して欲しい様な
良書です。
サぁ皆様
バ~ンバン
図書館で
菜食や環境の本を
予約&利用してね~![]()
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コメント
自転車図書館の動画見たよ
凄いね。土居さん。訴え方が自力で目立つ。
。
百年の愚行って本があったんだね。
物が増えすぎると息苦しくなるんだけど、物がないと暮らせない部分もあり、
よく考えてなんでも選択して行かなくちゃいけないなぁと思ったよ。。
投稿: mai | 2009年6月13日 (土) 23時48分
いのちの食べ方、
先日書店で発見。
タイトルに目が止まって、
内容もよさそう~・・・でもまたいつかと思い去ってしまった。
投稿: にこりんぼう | 2009年6月16日 (火) 20時40分
maiちゃん


声がまた優しくて素敵ね(笑)
「やっぱり」と現実を考えて、出来ないよね。
結局多分大したことでは無いのだと思うのだど。
コメありがとう
自分が決めた方法で、身を投じて人の為に動くって、
「何かしなきゃ」と思ってもなかなか
そんな現実なんてものは
>物が増えすぎると息苦し
まさに私の部屋だわ(苦笑)
やぁ
投稿: Natsumi | 2009年6月16日 (火) 21時56分
にこりんぼうさん
今度再会したら是非ぜひ~
森達也はドキュメンタリーの監督さんなのですが、
著書もいっぱい出していて、なかなか視点が鋭い方だなぁと。
借りられちゃいました。(まぁ次に)
コメありがとうございま~す(◎´∀`)ノ
「いのちの食べ方」オススメですよ
この
他のも順にチェックしていきたいと思っているのですが、次
読もうと思っていた本が
あの同名のドキュメンタリー作品が登場して
間違って検索されて
本な気がします。
日の目をみた
投稿: Natsumi | 2009年6月16日 (火) 22時02分