二日目 講談社へ持ち込みへ
二日目。講談社のアフタヌーンと月刊シリウスへ行ってきました。持ち込み予約をした際に、電話を受けたのが両方女性だったのでそう思っていたのですが。月刊シリウスの方は男性でした(「持ち込み担当」って電話受ける人が
女性なだけでした)。
さてメトロを乗り換え 比較的のんびりした雰囲気ただよう護国寺へ
駅から歩いてすぐの講談社中に入ると、高い天井の上はガラスになっていて、植物園みたいでした(いい環境だなぁ)
最近の持ち込みは1時~5時までと時間を決めている出版社が多いみたいですが
アフタヌーンは決められていなかったので、午前中に予約お願いしました。 受付で
持ち込み予約して来たことを告げ
必要な事を記入し、入館用のバッチを受け取りました(これがないと警備員に止められる)。
編集部に直接ということだったのですが言われたフロアに来ても
モーニング等が見えるだけでアフタヌーンが見当たらない。おそるおそる中に入って尋ねると、アフタヌーンはその奥でした。
まんま編集部のど真ん中でした(わ~い初めて入れた) 机の回りに山積みにされた漫画や書類、壁中アフタヌーン関係のポスター(蟲師だ!蟲師だ!)
にグッズ。社員が閲覧できるように、図書館の雑誌コーナーみたく 他誌の漫画雑誌がどーんと並んでいました(何故か編集部は人影なくガランとしていましたが)。
来てくれたのは20代くらいのふんわりとした綺麗な女性
以下「スターランド」の感想。最初褒め言葉から入る辺り
共感型の女性だなぁと。
一つの話を終わりまで分からせようと、キッチリ絶対伝えなきゃいけないことは伝わる作りになってるし、基本的なことは出来てる。
逆にそれだけにしかなってない。読み終わった時に、この話 何の話だっけとパッと印象つけられない。新人に求められるのは強烈な何か。プロでやっていこうとするなら、これはっていう武器がないと。「絵格好良い」でも「斬新」でも「こんなおもしろいキャラ」でも「ベタな設定だけど水水しい感情表現…」とか何でもいいんですけど
(GXの時と、「この作品の肝」だと思われて指摘される部分が違いました。この方には、感情的変化があった部分がそうだと思うと指摘されました。)(ちなみにP18。演出が弱い。印象に残るシーンにしないと、心の悲鳴を響かせないと、P20に繋がっていかない。彼が何故共鳴するのかを描いてない。)
何となく読んでいて、ハッピーエンドになるだろうなという印象がある。例えば水戸黄門でも、分かっているけど面白がってもらえるかのピンチ加減。もう目的が達成されないんじゃないか
って思わせる。そこら辺が薄味になってる。でもこの話はP32でいい。(あとP27のとこ分かりずらいと、ホワイトが控えめなのか、違う演出の仕方があるのか、彼の説明台詞入れてもいいし…)
今後の修正の仕方として「肝だと思われるシーンのPを増やしてみせていけばいいですか?」と聞いたところ、「P数ではなく、ドラマ・しかけで食いつくものを持ってくるべき。完成原稿で修正は大変だけど。」
ネームを切った後は予期しなかったことが出てきたり、思ってたより膨らみすぎたとかあると思うんですけど。切り終わった時に、今回自分が一番何を描きたいか
を探り直した方がいい。話のポイントが隠れてしまうから、どれにしようと選んだ方がいい
アクション描いて、色気出して、スリリング出して…とっちらかってる。(メモ読み返して気づいたけど…「色気」って言ってくれたんですか*T▽T)
この気持ちになってもらえばいいとか、それに定めて、それに対して不要なものを足し算していく。話の核に向かって
全てを集約する。それを意識して一コマ一コマ見直していくと、不要なシーンが見えてくる。「あったらあったでいいけど、なくても影響ないな」っていう部分。
それから…
ラフナマリアを見ていただきました
「うん…やっぱり…」と続き、
物語の流れを構築することと、人と人との感情のやりとりを描くのは 実は別物。話の流れをおっていれば、感情が伝わる訳じゃない。主人公の感情を描きたいと思っているのなら、描かなさすぎる。話の筋を追うことで手いっぱいな感じ。P22で主人公が言われた「自慢することかね」は読者に対して良いフックになる。きっと誰にでもあること、共鳴できるところだから、その台詞の後でなんとなくの処理にするのは勿体ない。
異世界に入り込んで、主人公のとまどい憤りで まず引き込まないと、その後の冒険にも引き込んでいけない
行動や言動をしてはいるけど、紋切り型すぎてこのキャラに入っていけない。パーソナリティがあやふやなまま始まる。例えば
芸人は「クセのある話し方」とか「一芸ある人」とかインパクトがある。マンガキャラも何か一つ過剰な側面を作ってあげる。『おおきく振りかぶって』(ひぐちアサ著)は、天才だけど根暗で卑屈。目が合わなくて
どもって、挙動不審。それくらいの味付けしてあげるといい。彼のコマでそれだけで引き立つし、分かりやすい味付けになる。少年漫画は特にそう。何かしらこういう人なんだって
パッと分かる。
どういう引き立て方をすれば、冒険(話)が引き立つか。それに対してどういう性格づけをしてあげればいいのか。キャラが確立されてからこその冒険
男爵が好きだった人の話か、児童書の犬の話か、どっちかはとった方がいい。主人公が(机に向かって)頑張るシーンは一括に固める。P40後半くらいには収まりそう。絞り込むってことと、キャラを立てる上でキャラの感情のやりとりを演出してかないと。
「ラフナマリアの絵の方が良いんですけど、この間に何かありました?」
「Gから
スクールペンに変えたんですけど。」
「あ、それでかなぁ。。スクールペンにまだ慣れてないせいかは判断つかないけれど。ラフナの方が描きたくて描いてる気がする。話の出来不出来は別にして、ラフナの方が背景とか断然良いし」 (それは…何もない荒野と
宮殿内部っていう違いもあると思うんですけど^^;) 「画材は描きたいものを描くための道具だから
使いやすくていいなというのをチョイスしていけばいい。」
【アフタヌーンの画材】は何でも構わないそうです。いい絵を描ければ。印刷に出れば。
あと漫画賞の中で唯一カラー原稿を受け付けているアフタヌーン
漫画は出来ればフルカラーで描きたいと(トーンって画材と相性悪いもんで…)思ってる自分なので
今後の為にカラーを出したら、どうなるのか聞いておきました。
「カラーは200本来るうちの、5本か10本くらいですかね。カラー作品が賞をとったら…?とったら……どうなるんだろう。 少なくとも結果発表の(モノクロの)ページにカラーでは載せられないですよね。 まだ前例がないので、賞をとったら それから
編集内で検討するんじゃないでしょうか。」
とのことでした 撤収する前、
編集さんがゆったりしてらしたので。
「アフタヌーンの漫画賞は 年齢層30代とか、高いですよね。」と話をふったら。
「そうですね…、大学生とか10代とかもいますけど。まぁ年齢で切ることはありませんから。」との話でした。
アフタヌーンで癒されつつ御礼を言って編集部を後にしお昼へ向かいました。 (ちなみに講談社近くの
ジョナサン)
午後は月刊少年シリウス。
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